2013年2月3日日曜日

Eagle's DNA



こんなビール見つけました。鷹の遺伝子?…ではないんです。



ある冬の昼下がり、キャヴェンディッシュ研究所の職員たちがパブ『イーグルス』で食事を楽しんでいたときのこと。一人の常連客が店内に入ってきたと思いきや、興奮した様子で「重要な発見をした!」と話をはじめました。



彼の名はフランシス・クリック。これが、DNAの構造が初めて世に公表された瞬間だと言われています。1953年2月28日のことですから、もう60年経つんですねぇ…


というわけで、このビールはそれを記念して名前が付けられています。上の写真をよく見ると、鷹が二重らせんを掴んでるんですけど…分かるかな。

もちろん注文してみました。色が浅いっていうか、グラスに注ぐと赤みの美しいエールでした。苦みも弱く、あっさりとして飲みやすい(こんな話書いて大丈夫なんだろうか…でも明らかに20歳以上ですし、今日は日曜日だからいいよね…)



ちなみに、クリックが発見を公表したテーブルにはプラークがついています。あと、当時の写真もいくつか…小さいんで分かりづらいのですが、左下に飾ってある写真は、苦労して作ったという二重らせんの構造模型を二人で眺めている有名なやつですね。


一緒に写っているのは両親ですすみません、全然知らない人です(許可はとりました)。店内はかなり混んでいるので、この席を確保しただけでもかなりラッキーな人たちです(寒風吹きすさぶ中、私は外テーブルでした…)

右のお父さんは「携帯だと反射して撮れねぇ…」ってめちゃくちゃ撮り直していました。まぁ、私はちゃんとしたカメラ持ってったんで撮れたんですけどね(注:いやらしくドヤ顔で)


それにしても、オックスブリッジを歩いていると複雑な気持ちになります。ここで学ぶ学生はもちろん頭がいいんですが、それと同時にカネがかなり動いているなぁ…と。大学は保護者からの“ちょっとした善意”に支えられているようで、かなりのお金持ちです。どのくらい金持ちかっていうと、最大手スーパーの株を50%買い占めちゃうくらい。

地元の方からは「チャールズ皇太子がトリニティ・カレッジに入学する際には、エリザベス女王から“ちょっと”電話がかかってきたんだよ」なんて話も聞きました。本当かどうかは知りませんが、少なくともそういう風に見られてしまっているのはひとつの事実ですよね。



イギリス、本当に心から好きなんです。でも、こういうところは今でも心から大嫌いなところです。とはいえ、お金がないと研究成果も出ないっていうのも真実なんで、まぁ仕方ないんですけどね。そもそも外野から気に入らない!って言ったところで、none of your business だろ、って言われそう。

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